アジア映画・ドラマについて(ちょいインド有)
このブログ、誰が読んでるのか、、、
はたまたそもそも読んでくれてる人なんているのかどうかも定かではありませんが・・・
皆さん!!映画やドラマを見るときに邦画・欧米モノの他に選択肢はありますか!?
最近ではTSUTAYAやGEOなんていうレンタルショップで借りることも少なくなってきましたが、僕は未だに時間があればそこらへんブラブラする派です。
そこで前々から思ってたのですが、日本のレンタルショップ・DVD屋さんではやはりアジア圏の映画の棚はかなり小さいです。まぁ当たり前っちゃ当たり前ですがそれにしても過小評価されすぎな部分もあります。それは棚数からも見て取れます。
だいたいですが例えば店に100個の棚があったとします。そうするとその割合は
欧米系:40
邦画系(アニメ含む):40
AV:10(ないところもある)
その他:10 ってな具合です。
今日はそこら辺についてのらりくらり徒然なるままに書いていきます。
「その他」には収まりきれなくなってきてる「その他」
その他と一括りにしてますがこの中にもメジャーなジャンルがいくつかあります。
言わずもがな「韓流」「中華系」を初めとして、最近かなりの勢いでぐんぐん来てるのもあり、それは「インド映画」。だいたいこの3つです。特にインド系の映画はわりかし最近大きな区分として見られるようになってきたジャンルです。
インド映画
まず最近じわじわ人気が出てきてるのがインド映画です。それを証明するかのようにDVDランキングや話題の映画ランキングにもちょこちょこ出るようになってきています。自分らの親の世代だと「恋のマハラジャ」などが一時有名になってたりはしますがそこから最近までぱったり息をひそめていた印象です。それが表舞台に出てきたきっかけが多分「きっとうまくいく」です。原題は3idiotsで、主人公の3人の工業大学での生活から大人になるまでを描く映画ですが、学歴社会を皮肉りながら痛快に進むストーリーと陽気さで世界的に大流行しました。これまでのインド映画は「歌って踊るだけのミュージカル風のモノ」というイメージを大きく変える起爆剤になったようにも思えます。最近インド自体も映画には力を入れてきているようでインド映画のことを「ボリウッド」と呼び巨額の費用を映画につぎ込んでいます。なのでスケール的にはハリウッドに引けを取らない作品も最近は結構あります。
そしてインド映画の特徴としてテンポよく進むことがあげられます。基本的に陽気な気分でポンポンポンと軽快に進んでいきます。これがクセになる要因かも。
しかし実際に棚に並んでいるインド映画を見ると「スタンリーのお弁当」のように「日本人が忘れた純粋さ」のようなものを売りにする作品が目立ちます。屈託のない笑顔、ひた向きさ、欧米系には無い異世界感、などを全面に押し出しています。これは多分、売る側の意向もありますが単純に欧米映画にはないそういうモノ(目新しさも)を見る側が求めているからだともいえます。
中国系映画・ドラマ
次に中国系映画。まずこれに関しては単純に僕自身あまり見ていないのでちゃんとしたことは言えません。あしからず。
しかし客観的に店を見てわかる事があります。それは中国系(台湾含む)の映画は全くと言っていいほどどこの店舗にもあまり置いていません。おいてあったとしても「ブルースリー系」「ジャッキーチェン系」「墨攻」「赤壁」「グリーンデスティニー」「インファナルアフェア」くらいです。完全になりを潜める形になっています。
個人的な意見ですが中国系の映画はどれもどこか既視感があるようなものが多いような気がします。話題作などはいくつかは目を通していますがその既視感と目新しさがなさすぎることが相まってどこか平凡です。「〇〇と△△を足して2で割った感じ」です。邦画が世界に評価されるのも黒沢明ばかりで何十年も前の話。それと同じく中国系映画もどこか酔拳やブルースリー映画をピークに低空飛行している感はあります。しかし前述のようなインファナルアフェアや墨攻などの素晴らしい物もあり油断しているといい意味で寝首をかかれそうなワクワク感はあります。インド映画の「きっとうまくいく」のような起爆剤が出てきてほしいもんです!ちなみにドラマは三国志系で棚が何個かあるくらい韓流に次いで人気のようです。
韓流映画・ドラマ
ここでまずおさえておいて欲しいことが一つ。
ぶっちゃけこの欄では多少ディスりはしますが褒めます(笑)それを自分が韓国留学行ってたからどうだのこうだのっていうふうには取らないでほしいということ。それと色々政治的な問題やメディアの問題もありますがそれ抜きで韓国映画・・・ほんまにキテます。
日本人ならご存じの通りショップにおいて韓流ドラマの割合はここ数年で欧米のドラマと同等のものになっています。ドラマだけで言えば邦画のドラマの割合より多いところもあるくらいです。それに比例して映画の棚も多少大きくなりました。また例えて言うなら一つの棚が「その他」で100巻分入るとします。そうすると70が韓流映画で20が中華系、残りの10がインドやさらにその他っていう感じです。
韓流ドラマについて作品ごとに特徴はありますが今まで見てきて感じた韓流映画の特徴は「突き抜け感」と「最後のどんでん返し好き」と「構成力の高さ」です。
まず「突き抜け感」。これは表現です。甘いものはとことんベタベタに甘く、エグイものはとことん胸糞悪くなるほどエグイです。邦画ならオブラートに包んだり、評判を気にしてそもそもカットするようなシーンを韓国映画はやりぬきます。園子温などがそれに近い作品を作っていますが多分日本では「オールドボーイ」や「トガニ」のような映画は出てこないでしょう。その辺、インドネシア映画が良い線行ってますが韓流映画はまずそこでアジアの映画の中で頭一つ分飛び出しています。
次に「最後のどんでん返し好き」。これは個人的には賛否両論です。ここ数年(つっても10年単位で)韓国に限らず映画の流れ的に「ラスト10分の衝撃」的などんでん返し物は増えてきました。その中でも韓国はこれが好きなようです。モノにもよりますが韓国映画では何かしらのこういう要素が入っています。息子だと思ってた人が違う子、実は目が見えてなかった、そもそもここどこ?etc.... たまに物語が綺麗に完結したあとに前述のような蛇足をつけられ「いや、そのままあそこで終わっとけよ」ってな物もたまにはありますがそれが功を制するときも多々あります。
最後に「構成力の高さ」。緩急のメリハリ、ギャグとシリアスの使い分け、そして話の持って行き方。個人的な意見ですが総じて韓国映画はこれの平均値が邦画よりも高いです。見方を変えると邦画よりも急ぎ足でせわしなく物語が進むようにも見えますがそれが苦でないレベルでまとめるものが多いです。それが認められてか最近の各国映画祭において邦画よりも掲載作品が多くなってきています。
最近なか〇が韓流ドラマ「シークレットガーデン」にはまっていたのも記憶に新しいところ(笑)
最後に
棚の数が圧倒的に少なく、そもそもその前を通り過ぎるだけで殆どの人が見向きもしないであろう「その他」に分類されている作品たち。でも実際蓋を開けてみると単に知らないだけでどのジャンルにも負けず劣らずな作品てんこ盛りです。何かおすすめ作品を書こうかとも思ったのですが、パッケージや紹介文を実際に見て選ぶというのも一興。是非自分の目で確かめてみてください。邦画やハリウッドにちょっと飽きてきてるそこのあなた!映画見てみたいけどなんかないかなぁって感じてるそこのあなた!「その他」欄の作品を見てみてください。きっと意外な面白さにびっくりすることになるはずです。