【映画評】 マッドマックス 怒りのデスロード
まだ劇場で2回しか見てなくてごめんなさい。本当は最低でも5回は見るべきなのに・・・。
さてさて、MADMAX怒りのデスロード、もうキメましたか??
・・・・え??まだキメてない??
この世にはMADMAXをキメた人間と、キメてない人間しかいないのに・・・・まだキメてないんですか??
一発キメればこんなにぶっ飛べる合法○薬がこんなに身近にあるっていうのに・・・・それでもまだキメてないんですか??wいや・・・・むしろキメなくていいんですか??(笑)
とりあえずCMとかで見てもあんまりパッとしないなぁとか思っちゃってる人はまずここ(HPです)に飛んで、著名人/メディアの反応見てきてください。
どうでもいい芸能人の反応もありますが辛口な評価を下すことで有名な評論家やメディアもべた褒めです。
http://wwws.warnerbros.co.jp/madmaxfuryroad/reviews/
・・・ほらね?なんか「ちょっとすごい映画なのか?」ってなってきたでしょ?
実際、すごいんです(笑)ちょっとキメたくなってきたでしょ?w
前3部作を見ずとも全然楽しめる今作。
なんか北斗の拳に似てる??いや、北斗の拳がマッドマックスに似てるんだ!!これをDVDで待つなんて言ってるやつはもういい!!今、劇場で見ないやつはアホだ!!!!まじで!!!!!
では、早速、what a lovely dayでいきましょう。
【マッドマックス 怒りのデスロード(原題:MADMAX Fury Road)/ 2015年/米・豪/ カラー/ 120分/ 監督:George Miller】
目次
1、笑けて来る程のぶっ飛び
2、アクション
3、内容
4、小ネタ
5、総評
資源が底を突き荒廃した世界、愛する者も生きる望みも失い荒野をさまようマックス(トム・ハーディ)は、砂漠を牛耳る敵であるイモータン・ジョー(ヒュー・キース・バーン)の一団に捕らわれ、深い傷を負ってしまう。そんな彼の前に、ジョーの配下の女戦士フュリオサ(シャーリーズ・セロン)、全身白塗りの謎の男、そしてジョーと敵対関係にあるグループが出現。マックスは彼らと手を組み、強大なジョーの勢力に戦いを挑む。(シネマトゥデイより抜粋)
笑けて来る程のぶっ飛び
映画というモノはだいたい約2時間の間に起承転結がうまい配分であります。
しかし今作はその起承転結の起承転までが開始5分で終わり、残りの結が1時間50分あまり最後まで続く感じです。要は最初からフルスロットル、ド派手アクション、休む暇なしの寝起きにケンタッキー状態です。
箸休めのビスケットとかそんな生易しい物はありません。
「いや~、そうは言っても途中ダレたり、さすがに息つく暇くらいあるでしょ」って思いますよね?・・・・・いいえ、そんなことは微塵もありません。2時間、全部メインディッシュ、あっという間に駆け抜けて、何ならお皿についたソースまで舐める勢いです。
ではなぜそうなるのか?いろいろと見ていきましょう。
アクション
昨今の映画ではド派手なCGを使い、説得力に欠けるアクションが多いですが、マッドマックスのアクションは説得力という面で圧倒的です。
ド派手なカーアクションと、体を張ったスタント、そして破壊、爆破、破壊、爆破・・・全てリアルアクションです。
「今の絶対死んだやろ・・」って思うやつも全部リアルです(笑)最早、古典的ともいえます。
そして今作の特徴としてセリフが極端に少ないことが挙げられますが、ではどうやってストーリーを見せるのかといえば、それがアクションです。アクションで物語を語るのです。
アクション映画でありがちな、「アクションが始まると話の展開が一回止まって、とりあえずアクションを見せる」というようなことがこの映画にはありません。アクション中もストーリーは進んでいきますし、アクション自体がストーリーでストーリーがアクションです(笑)
※この画像は劇中の画像ですが特にストーリーとは関係ありません(笑)
そしてそのアクションですが、カメラを激しく揺れ動かして誤魔化すような大味アクションではありません。どれもが緻密に計算されていて、ハッキリと誰がどこにいて何をしているかをちゃんとわかるように撮って見せています。言うなれば、上質のアクション映画5本分のアクションを煮詰めて煮詰めて、ブラッシュアップして詰め込んだ感じです。
初っ端からクライマックスか!!という程のアクションがあの手この手で見せ方を変え登場するので飽きることなくあっという間に時間は過ぎていきます(もちろん手には手汗握りっぱなし)。
キャラクター
そしてそんな濃いアクションに負けないのがキャラクターの面々。
MADMAXというタイトルながら一番まとも、愛する人を失い、人との関わりを拒むマックス。
丸坊主で車のオイルを顔に塗っても一番美しい、誘拐されてきた片腕の大隊長フュリオサ。
ジョーの為に早く死にたい、むしろ今すぐ死にたい、憎めない可愛いやつニュークス。
嫁連れ去られぶちギレ。荒野の果てまで追いかけまくる砂漠の独裁者イモータン・ジョー。
これだけでもお腹一杯なのに、脇役からモブまで全てキャラ立ちまくりです。
画像じゃ分かりずらいですが、子産み女たちのスタイルの良さには出てきた瞬間、男なら誰でも目を奪われますwましてやこんな200X年世界は核のうんちゃらかんちゃらのような世界では特に(笑)しかしただの美人なだけだと思いきや現実世界では凄い人たちです。
スーパーモデル、スーパーモデル、ジェイソンステイサムの彼女、レニークラヴィッツの娘、エルヴィスプレスリーの孫ですからねw出てきた瞬間びっくりw
その他にも母乳を取る為だけに太らされている女性たち、何故かドンパチの最中に火を噴くギターを演奏するヤツ、エレファント病で四六時中自分の乳首をいじってるおっさん、戦場にいるのにガソリン代とか弾薬代をいちいち考
えているヤツ、ここぞという時には歯を銀に塗るヤツ等等、まだまだいますが挙げだせばキリがないほどです(笑)
好きなキャラを選んでヒャッハーしましょう。
内容
じゃぁアクションとキャラだけ凄くて内容がないのか、と言えばそうではありません。
あらすじにも少し書いてありますが、プロット(映画の背骨)は マックスがジョーを裏切ったヒュリオサと子産み女たちと敵陣から逃亡。追っかけてくるジョーと激しく戦いながら緑の大地を目指す。ってだけです(笑)
ただ、シンプルなプロットだからと言って語るべきものが少ないといえばそうではなく、むしろ超山盛りです。登場する各々のキャラに添えられた魅力的なエピソード(プロットへの肉付け)のおかげで、展開される物語(宗教、贖罪、解放、自由、成長、奴隷等等)はいくつもあり、鑑賞後、シンプルな映画を見たはずなのに、一回見ただけじゃ処理しきれないほどの情報を頭に詰め込まれたように感じるでしょう。
また、ここまで書いた内容だと「男性ならアクションが多くて血の気もあって楽しめそうだけど、私にはそんなもの楽しめないわ」って女性も必ずいるでしょう。
しか~~~し!!!
この映画は是非女性にも見ていただきたい。
「MAD MAX」というタイトルながら、主人公はシャーリーズセロン演じるヒュリオサと言っても過言ではありません。 性差別が激しい世界で女性が自分の人権と自由を自らの力で勝ち取る話(クソな男をブッ飛ばす話)でもあり、ニュークスに母性本能をくすぐられ、淡い恋にもウルッとできます(笑)
また監督のジョージミラーは今回、アクションを撮るのにプロのアクション演出家を雇うように、隷属として扱われた女性を描くために人身売買などの問題にも詳しいイヴ・エンスラーという人を雇い、女性の映し方に深みを出しています。冒頭に出てくる「We are not things」という言葉からもこの映画が男性のためだけでなく女性のための映画だといえると思います。
小ネタ
この映画、企画から実現まで10年以上経っています。
当初、準備を済ませ、いざ撮影をしようとしていた中東で戦争が勃発し、映画の内容からも制作を中止に。
↓
数年後、気を取り直して撮影に入ろうとしたら911のテロが起こり、また企画そのものが頓挫。
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3度目の正直と息巻いてオーストラリアの荒野で撮影しようとしたら、数十年ぶりの雨が降り、死の荒野を撮るはずが、生命の息吹にあふれた草原になり、中止。
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これでもうダメかと思われたときにロケ地をアフリカにしてようやく撮影できた経緯があります(笑)
しかしこの映画に関してはその中断に次ぐ中断が功を奏したようで、長い年月がかかったからこそ、話はブラッシュアップされ、アクションも多様性を帯びて行ったのではないでしょうか。
またこのマッドマックスの中で一番MADなのは誰かと言えば・・・・もちろん監督です。
ジョージミラーが監督を務めた作品を見ていきましょう。
と、来て、
こうですからね(笑)
ね?同じ人が撮ったとは思えないほどの豹変っぷり(笑)そしてこんな今作を齢70歳になってから撮っているので、もはや変態です(笑)
総評
悪い所、何もありません!!!!!!褒めてばっかだと信憑性がないかなと思って、粗探ししてみたものの見つかりませんでした(笑)内容、アクション、キャスト全て良いです!!
50、60代の人がスターウォーズやバックトゥーザフューチャーを当時劇場で見て、その体験を誇っているように、この映画は今リアルタイムで劇場で見れたことを後々自慢できるほどの傑作です。
100点満点で点数をつけるなら
アクション:15点
キャラ;15点
内容:20点
音楽:15点
火を噴くギター野郎:80点
口移しニトロ合戦:300点
ババア:1500点
What a lovely day:200000000点
合計2億1945点です!!(笑)
100点満点??そんなん無理無理。
2億点以上の映画・・・他にあります??そうそうないでしょう(笑)
あと、見るときはまず、3D or 3DIMAXで見てキメるのがお勧めです。
内容をじっくり見たいなら2Dでキメるのもいいでしょう。
両方ともキメちゃってもまだ満足しない方は座席が揺れたり匂いの出る4Dで。
鑑賞の際に喉がカラカラの状態で見始め、途中水分補給はなし。映画が終わった後に水をがぶ飲みすると更に相乗効果が得られるでしょう(笑)
また鑑賞後は無駄に口を銀色に染めたくなります。
車で見に行った人は帰りにアクセルを踏み込みたくなります。
注意してください。
最後に。今作はパンフレットが本当に充実しています!!65ページ!!インタビュー、設定から、小ネタまで痒いところに手が届く、最近では珍しいほどの充実っぷりです。
映画を気に入った人は買って損はなし!!これを読んでから2回目以降を見るも良し!!迷っている方はぜひ買ってください!
以上で思わず長くなった映画評終了です。
何度も言いますが、
MADMAX怒りのデスロード!映画館で!!今!!!絶対に!!!!見てください!!!!!
見ない奴はアホだ!!!!!!w