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ハリーポッター新作短編小説

ハリポタの新作小説がでました。

最初に言っておくと今作は今のところ書籍化の予定はなくオフィシャル会員制サイト(登録無料)「Pottermore」の一部コンテンツとして発表されました。ちゃんと見たい人は要登録。

「9000文字超の新作」と情報が出ていたものの、日本語に翻訳すると4000文字超です。短編です。

作者のJ.K.ローリングは最終作である死の秘宝完結後に「ハリポタの新作は出さない」と発言していましたが、物語完結後もいろいろファンを喜ばせることは行っています。

例えば

・作中で出てくる童話「吟遊詩人ビードルの物語」を実際に発売。

・オフィシャルファンサイトである「Pottermore」は自分がホグワーツの一年生としてダイアゴン横丁で杖や道具を買い組み分けされ魔法の練習や決闘などを行って実際にホグワーツ生として楽しめるオフィシャルサイト。

・ご存じのとおり来週ようやくUSJでもオープンになる実際にその世界を楽しめる「Wizarding world of Harry Potter」。

などなど。

これまではその世界を実体験させたり物語に深みを与えるなど、完結した物語の中のコンテンツを使って行ってきました。しかし今回のように完全に新作として出されるコンテンツは初めてです。

内容                        

簡単に言うと・・・・

舞台は一連のヴォルデモート事件から15.6年後の世界。クィディッチの世界大会決勝。

そこに観戦しにくるハリー一行の様子を描くというもの。

そしてこの短編の切り口ですが、作中に出てくる「日刊予言者新聞」という新聞にこれまた作中に出てくる性悪ひねくれ眼鏡記者のリータ・スキータという女性が寄稿するという形になっています。

なので新聞の記事のように「世界大会の決勝にハリーたちが来た」ということが近況交じりにリータ目線で淡々と語られます。ハリー一行は一言も話さず、当の本人たちからは物語は語られません。

よくあるパパラッチ記事のようなもんです。

近況                        

まず一行の全員に共通するのはあれから15,6年経っているのに未だに「選ばれし者」としてヴォルデモート卿と戦った生ける伝説で英雄であるということ。一目見ようとわんさか人が集まるような状態です。そして一連の事件について大まかな話は公表されていますが、細かいやり取りや関係、会話は当人たちは黙っている模様。

・ハリー:30代半ばになり若白髪が生えてきている。右頬に謎の切り傷が増えた(闇祓いの仕事関係っぽい)。トレードマークの丸眼鏡は未だに掛けているが若干そのセンスを疑われている。

・ロン:ハーマイオニーとの間にもうけた2人の子供がいる。ハリーと共に闇祓いの仕事をしていたが辞め、兄の悪戯専門店「ウィーズリーウィザードウィーズ」の共同経営者になる。しかしその経緯が不透明でリータからは精神が少し病んでしまったかと疑われている。若干ハゲてきてる。

・ハーマイオニー:魔法省魔法法執行部の副部長に昇進し、出世街道まっしぐら。公私共に順調で全てを手に入れた魔女という評判も。リータからはあのくせっ毛だけはハーマイオニーでもどうすることもできないようだとディスられている。

・ネビル:ハンナと結婚しホグワーツにて薬草学の人気講師となっている。妻のハンナは求職からくるストレスで若干ヤケ酒中の噂有。

・ルーナ:高名な動物学者の孫息子と結婚し双子をもうける。変人っぷりは相変わらずで各国国旗を彩ったローブを羽織り決勝会場を練り歩く。双子はもっと変わってるという噂。

他にもチャーリーやパーシー、ルーピンの息子やフラーなど脇役なども少なからず登場します。

内容がどうであれ                

当たり前のことですが、こういった何巻も続きその世界観を上手く表現し作り上げた作品のファンというものは内容がどうであれ「追体験できる」というのがいいんです(自分もそう)。

何目線であろうと何が語られようと一旦終わったその世界にまた連れて行ってくれる体験がいいのです。

ハリポタしかりロードオブザリングしかり精霊の守り人しかり。

なので今の時点で、このリータ目線による「後日談の後日談」という切り口は良かったかもしれません。 今まで読者はハリー達目線で壮大な物語を見てきましたがそれが終わり、区切りをつけられた読者はある意味で「一般人」目線でこれを読むことで「いちファン」として近況を知ることができます。多少の物足りなさは感じますがこれくらいの情報量が後日談では丁度良い感じがします。

今後原作の前日談が3部作で制作されるってな噂もありますが、一度こういう世界に入り込んだファンは何が作られようとずっと見に行くことになるんでしょうね。。自分のことながらいい鴨だと思います(笑)

P.S.白髪交じりのハリー等もありましたが大好きなルーナが相変わらずで安心しました(笑)内容がどうであれなんて言いましたが内心ハラハラもんでした。

P.S.のP.S.これを読むためにPottermoreに登録しましたが組み分け帽子で組み分けされた結果・・・

・・・・・スリザリンでした。結構本気で質問に答えたから内心複雑。

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